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おとめのエッセイ

女医の力~その10 世界の崩壊

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天使の卵 エンジェルス・エッグ (集英社文庫)/集英社
「一人の人間が死ぬたびごとに、一つの世界が滅んでいく」

 かつてドイツの哲学者ショーペンハウエルはそう言ったそうだ。

 しかし僕にとっては、滅んだのは一つの世界だけではなかった。春妃を亡くした後では、それまで僕を取り巻いていたはずのあらゆるものが、あとかたもなく崩れ去っていてしまった。何もかもが色彩や光を失っていた。春妃とともに、僕の世界もまた滅んでしまったのだ。

 残されている道は、ただ、あきらめることだけだった。

 どれほど大切にしても、どれほど愛しても、結局「死」には追いつけない。そのことが僕にはもう、いやになるほどわかっていた。死を悼み、悲しむのは、残された者だけだ。
どれだけ涙を流しても、死者には届かない。逝ってしまった者と残された者とは、永遠に分かれたままなのだ。「死」というその一瞬を境にして、その先は---未来永劫。





 事態はある日の朝予告もなく急展開する。

 長谷川医師を撃退した後、それまで一線を踏み越えることをためらっていた春妃先生はついに僕と結ばれることになった。そして僕は芸大にも合格し、先生のマンションに転がり込む形で一緒に暮らすことになる。穏やかな日常が毎日くり返されようとしていたそんな朝だった。


「嘘つき!一生恨んでやるから!」

 僕のかつての恋人、春妃先生の妹の夏姫がマンションを訪ねてきて僕たちが同棲している現場を見てしまう。


「誰も傷つけないですむ恋なんてない」

 僕は先生にそう言うけど、先生の落ち込みは激しかった。



「気をつけてね、早く帰って来て」

 バイトにいく時間になってしまった僕はとりあえず先生を残して部屋を出た。




 バイトから帰ってくると管理人に先生が救急車で病院に運ばれたことを知らされる。

 そして病院に急いだ僕が発見したのは一つの世界の死と、残された僕の世界の崩壊だった。



 続く…
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~ Comment ~

1. 無題 

僕をとりまいていたあらゆるものが跡形もなくくずれさったのは僕がその人の死を認めているからじゃないかな?

あたしは認められなかった、今でもすぐそばにいてるようなきがする。
戻ってきているような気配すら感じる時がある。

それが「一人の人間が死ぬたびごとに一つの世界が滅んでいく」ということじゃないかと思う。

残されたものが死なない限り死者はいきつづけるのではないかな。

あたしの場合なくなったのは18年飼っていたワンコだけど

2. Re:無題 

>タロットカウンセラー 喜与実さん

なるほど

そうすると、実際に生きている時に故人と付き合いがなかったとしても、例えば祖母のお母さんとか?祖母から生前のことを生き生きと聞いていたりして、その生き方みたいのにわたしが憧れて、折に触れて想像したりして、自分の人生にほんの少しでも参考にしたいとかあったら、曾祖母様も生きてることになるかも。

私は霊の世界の話は苦手なのですが、そういう世界はすっと受け入れられます。

この世とあの世が二つ単純にあるんじゃなくて、世界は何層にも何層にも重なり合って響き合って構成されているように思えます。

3. 無題 

人は一つの「世界」。でもやっぱり精神的に不安定なんですよね。傷が付いたならなおさら。

だから信頼を寄せ、愛し合う二人は「一つになりたい」願い、世界を共有する。

その世界を二人で共有していたから、僕の世界も滅んでしまったのかも…。

4. はじめまして。 

こんばんは、ご紹介されてる小説が私の予想とは違う展開になってきました。(ア、なるほど、、、高校教師)

「罪と罰/救い主(指導者)」が軸として(割愛)

今後も楽しみにしております。

5. Re:無題 

>メランコリーみかげさん

自分の世界があって、先生の世界があって、円が交わるみたいに二人の世界ができていく。

重なった部分が大きければ大きい程、それがすっとなくなっちゃったら「あれ?ここはどこ?僕は誰?」かもね。

さて、僕はその後どうなりますか…。

6. Re:はじめまして。 

>沖那修太郎さん

こんばんは
はじめまして。
コメントありがとうございます。

『高校教師』対比して次回書いてみます。

こっちの小説では「他者を含んだ」世界の交差みたいなカタチになってますかね…。

羽村先生と繭ちゃんは【同心円】だな。
僕と春妃先生は焦点が二つある【楕円】だと思います。

どちらも円い純愛圏ですけど、微妙に違うようですね…。

7. 春紀たん 

シューペンハウエルが何を持ってそのように記述したかはわかりませんが、「世界」というのはひとつの価値体系だとしたら、そうなのかもしれません。
とはいえ価値とは差異の総合値なのだから、独立した「世界」とう言うのものを想定することはもちろんありえません。
「別れ」も繋がりのの一形態で会って、無関係な座標軸の中にあっては「別れ」すら存在しません。

一方「崩壊した世界」というものも積極的に受けいることができるのなら「これから築かれるべき世界」とでも受け入れることができるように、ある種の認知療法の実験の場でないのでしょうか。


なーんて精神科医は言うのだろうか?

また春紀たんは医師とクライアントとの関係に戻してみて、自己の正当化に走るのか否や、

そしてもしその正当化を行わないとしたたら
春紀たんはどのようにして職業人としての医師として、自分は正常な診断をおこうなうという確信を得られる境地になれるのだろうか?

男か仕事か?

春紀たんの今後期待です。

夏姫の一言がこだまする春紀たん…。

8. Re:春紀たん 

>深川歌仙さん

ショーペンハウエルやら新カント派、マックスウェーバーとかの「価値」なら歌仙さんのいう通りかもね~。

でも認識論的に切断された価値世界の同時並存というのもありますね。
(o^—^)ノ


それと、愛しの春妃たんは死んじゃったのよ(爆)。

9. Re:Re:春紀たん 

>ゆっきーさん
あちゃ~(>_<)

10. Re:Re:Re:春紀たん 

>深川歌仙さん

いえ、こちらこそあっちゃこっちゃ飛んですいません(笑)。

11. 死が世界を別つ 

一見そんな風に思えます。
フィギュアの浅田真央ちゃんが お母さんが亡くなってから もっと身近に感じる、と言ってましたが
まさに その通りです。

わたしは 大分前にあるサイトで有能な女の子に会いました。
それはもう… 言い尽くせない位不思議で才能に恵まれた人でした。
一度で同じ世界の人だと分かり… 会い… 時を共有する約束をしていたのに
運命により亡くなりました。
人は亡くなると 遠くへ行くのではなく かつてより身近にいてくれます。
時には脳の中に降りてきたり 一体感があります。
身体は物質で無くなりますが 魂は永遠なのです。

わたしたちは魂磨きを約束してました。カノジョはお寺で修行もしてました。 歌手、作曲家、ボイトレの先生、会社経営と幾つもの顔を持つカノジョは
絵も詩も 上手かったのです。

カノジョの遺志を継いで 愛と孤独に飢える人たちと向き合い 癒すようになりました。
言葉は その為にあります。伝達のツール。

二年前に大病して死にかけて 生まれ変わってから
わたしの人生は別物になりました。

皆 誰しも悩みや闇を持つ。わたしはいつしか詩を媒体に いろんな事を伝えるようになりました。

何人も亡くなったり 事故に会うのを見たり ブログでの2年半は 影と光の連続でした。
生きていても陰に居たり 死んでも光に導かれたり 必ずしも生と死は別たれてはいないのだと
身を持って知りました。

12. Re:死が世界を別つ 

>#ユリア♭さん

おはようございます。

美しい詩やコメント欄での的確で真摯なやり取り(夏流さんのところ)をいつも拝読させていただき、ありがとうございます。

「伝達のツール」としての言葉。
普通はそういうと「それとって」「はいどうぞ」みたいな指示と応答みたいなものなのでしょうが、#ユリア♭さんのおっしゃるのは、「意思の(遺志の)伝達のツール」ですね。

確かにその時、複数の世界は接続されるのだと思います。

それが言語の可能性だと思います。

コメントありがとうございました。

13. なるほどねぇ。 

V.E.フランクルは,彼の妻の死と彼の妻の愛についてとても美しい言葉で語っています。

釈迦は,とことん暗くてね。一切皆苦,四苦八苦ですから。
最初の四苦の
生老病死
続く
愛別離苦,怨憎会苦,求不得苦,五蘊盛苦

大切な人の死。身近な人の死。
突然の死。理不尽な死。
その死のあり方は,遺されたものに刻みますね。
罪責感がでかいかな。なぜに人はその人が結局はコントロールし得ない他者の生死に罪責感を感じるのだろう・・・原理的問いとしてね。まあ改めて提示するのは野暮な問いかもしれない。

事故,犯罪被害,自死といった突然のものであればなおさらに。

私は,身近な人の死の衝撃を分かるなんて愚かなことは言わない。分かるわけないんだもの。ただ,職業的に,一般の人よりもほんのちょいとそういうものを考える世界にいる。分からない中で,少しでも感じ取りたいというスタンスかな。

医療の現場の方なんかは,日常がそれなんだろうね。

まあ,なんというか,あなたのブログ,うーん,「楽しい」というとこの記事のテーマからしたら語弊ありすぎかな。
知的刺激一杯。インテレスト・・・桑原武夫風に。ここで彼の名がでちゃうのは,やはり,私もディレッタントってことかしら(爆笑)

14. Re:なるほどねぇ。 

>弁護士 下中晃治さん

桑原武夫さんのような日本種では絶滅した真のモラリスト方がこのブログをはたして読むかどうか不明ですが(笑)。

あれ?ところでまさか下中先生はモラリストだったんですか?(爆)
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